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 ある夏の暑い日のできごと、
お客様のご搭乗が終わり、エンジンスタートした直後、客室より中年の女性の方が血相をかえて「大変です!足元から煙が!」とコックピットまでやってこられました(ジェットストリーム機は客室とコックピットの仕切りがありません)、そこでそのお客様に「エアコンの水蒸気だから大丈夫ですよ」とご説明したところ、恥ずかしそうに座席に戻られました。滑走路へ向け誘導路を走行中、水蒸気がなかなか解消されないので、離陸前の機内アナウンスで再度ご説明し、離陸後の機内アナウンスでもお客様に安心していただけるよう、計3回ご案内しました。 直にお客様と触れ合うことのできたジェットストリームならではのエピソードです。

 とある空港に進入しようとしたところ、空港周辺に積乱雲が近づいてきており着陸する時には夕立が通過するかもしれないという事で、地上の運航管理担当者より「20分程上空で待機し、悪天候のエリアが過ぎ去るのを待ってから着陸してはいかがでしょうか?」という助言があったのですが、実際空港上空にきてみると暫く悪天域がこなさそうだったので着陸しました

着陸後駐機場へ向け地上走行中、突然激しい雷鳴とともに大粒の雨が降り出し、地上スタッフも安全のため事務所に入ってしまいました、駐機場エリアにポツンと残されたジェットストリームは、補助エンジンを持っていないので、メインエンジンを停止することなく、大雨の中悪天候域が去るのを待ちつづけました、その間も雷鳴は鳴り響き、付近にも何回か落雷し、機内アナウンスで「当機は雷を受けても大丈夫です」とお客様を安心させるため繰り返しましたが、旅慣れたお客様が多いのか、我々パイロットよりお客様の方が冷静だったような気がしました。(笑)

 結局天候が回復するまで30分ほどかかり、翌日の新聞に掲載されました。

 これもお客様の乗降用ブリッジを取り付ける事ができず、補助動力装置を持たないジェットストリームならではのエピソードです。
photo:K.MASUDA
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