J-AIR NOW

202304/26 この手で森林資源を守りたい!サステナブルな社会の実現へ向けて~いまJ-AIRにできること~

 こんにちは。J-AIR ESG推進プロジェクトチームです。
 昨年の機内販売でご好評いただいた、株式会社WoodHeadとのコラボレーション商品「五稜箸木頭朱杉2膳セット」(*1)の第2弾として、4月28日(金)よりコースター・箸置き「kito」とバスグッズ「HAVE A NICE FLIGHT.」の機内販売を開始します。(在庫がなくなり次第終了となります。)
(*1)https://www.jair.co.jp/jairnow/contents/2022/sinrinzaisan/

 
 今回は、「第2弾を企画しよう!」とチーム内で声があがってから今日までの開発秘話についてご紹介します。Wood Headの皆さまとの打ち合わせから始まり、商品選定や工房訪問、デザイン決定、発注、納品、そして機内販売開始に至るまで、奮闘してきました。

木頭地区と株式会社Wood Head

 皆さまは徳島県那賀町の木頭地区をご存知でしょうか。
 徳島市内から車で2時間半ほどの中山間地域にある徳島県那賀町は、面積の95%を森林が占めておりそのほとんどが人工林です。世界的に森林の伐採が問題視されている一方で、日本の中山間地域では手入れが行き届かず放置された森林が大雨や風によって崩れ、大きな自然災害となることが課題となっています。
 株式会社Wood Headは、徳島県那賀町木頭地区にあり、木工製品の製造販売を中心に、地域の環境問題や地域創生に向けたプロジェクトなどを行っている企業です。過疎化や少子高齢化のほか、木材需要の低迷が問題となっているこの地域で、「先代から引き継いだ地域資源を財産として次世代へ継承する」という強い想いでさまざまな課題解決に挑む株式会社Wood Headの取り組みを、私たちJ-AIRは応援しています。

那賀町役場とWood Head工房訪問

 2023年2月中旬、客室乗務員をはじめとするJ-AIR ESG推進プロジェクトチームのメンバーは、Wood Headの工房や那賀町役場の訪問、ソメイヨシノの植樹体験に行ってきました!
 訪問当日は、青空が広がるなか雪がちらつく神秘的な天候や、吸い込まれてしまいそうなほど美しい清流の那賀川、そして見渡す限り広がる雄大なヒノキと杉の風景にとても感動しました。
 役場の皆さま、Wood Headの皆さまとお話を進める中で、「林業が衰退している」「どうにかしたいが難しいことが多い」「自慢の木材であることを知ってほしい」という切実な気持ちを聞かせていただきました。この声が、この言葉が、那賀町やそのほか中山間地域の皆さまの「想い」だと感じました。その後、町長とともにソメイヨシノを植樹しました。私たちがこの手で、この美しい山々を守っていきたいという気持ちを込めて。
 役場の皆さまとWood Headの皆さまの那賀町や商品に対する熱い想い、あたたかさに触れて、私たちも心がいっぱいになった一日でした。地域と地域を結ぶ翼として日本全国に就航している私たちJ-AIRが、この現状を発信したいと強く思えた時間でもありました。
 素敵な経験をさせていただいた那賀町の皆さまに心より感謝しています。


機内販売開始まで

 その後、販売に向けてWood Headの皆さまと打ち合わせを何度も重ねました。フライトやほかの業務と並行しながらデザインを担当した乗務員は、寝ても覚めても商品のことで頭がいっぱいになるほど、心を込めて細部までこだわりました。
 そして2023年4月中旬、ついにJ-AIRに商品が納品!届いた箱を開けた瞬間からヒノキのやさしい香りが広がり、「いい香りー!」「デザイン可愛いー!」と、その場にいたみんなが笑顔になり心が躍りました。この気持ちをお客さまにも感じていただきたいと、より一層強く思うようになりました。
 4月28日以降、みなさまもぜひ、コースター・箸置き「kito」とバスグッズ「HAVE A NICE FLIGHT.」をお手に取って癒しを感じてみてください。

最後に

 那賀町の職員の方より、「機内販売品が欲しいと手を挙げること、飛行機で乗務員に声をかけることはなんだかちょっと恥ずかしい」と貴重なお声をいただきました。
 私たちは安全運航と最高のサービスを提供するため、常にお客さまへの感謝を胸に、心に残る接客とより高品質な運航を心がけています。お客さまとお話しできることをとても楽しみにしていますので、客室乗務員に声をかけることは恥ずかしいだなんて、迷惑だろうだなんて、思わないでくださいね!お客さまの想いに寄り添うことができるよう努めてまいりますので、みなさまのJ-AIRへのご搭乗、機内販売のご利用を心よりお待ちしております。
 そしてこれからも、サステナブルな社会の実現へ向けて、「いまJ-AIRにできること」を考えてまいります。

ページトップへ戻る