J-AIR NOW
202212/27 食べることは地域の風景を守ること サステナブルな社会の実現に向けて~今J-AIRにできること~
こんにちは。J-AIR ESG推進チームです。
地元京都の自然環境と農林業を再生・循環させる、持続可能な仕組みの構築に尽力している株式会社アドプランツコーポレーションの皆さまとジェイエアの客室乗務員が嵯峨野で稲刈りをしてきました!
なぜ稲刈りなのか!というと、これには深い理由があります。
今、日本各地で放置竹林が問題になっている中、嵯峨嵐山も例外ではありません。竹は成長が早く、手入れを怠ると立ち枯れが発生して荒れ果てた景観になってしまうため、定期的な整備が必要です。
アドプランツコーポレーションは、嵯峨嵐山に近い嵯峨野の美しい景観保全のため竹林整備を行い、伐採した竹を京都市動物園に飼料として提供しています。竹林整備をした後に発生する竹チップの堆肥と伐採した竹を食べたアジアゾウのふん堆肥を使用し、土壌改良した田んぼでできたお米が、私たちが刈りにきた「京都 古今嵯峨米」です。この「京都 古今嵯峨米」はキヌヒカリという品種で、絹のようにつややかな米肌です。
収穫を待ちわび風になびく稲穂が辺り一面に広がる田んぼのなかで、カカシたちがお出迎えをしてくれました。まだ夏の暑さが残る中、地元の方々と一緒に稲刈りがスタートです! 稲刈りの仕方を教わり作業を進めるうちに、参加されていた地元の方々にも負けないスピードで稲を刈ることができるようになり「早いですね!」と驚かれるほどでした。
稲の間には雑草が多く、カエルや、バッタにカマキリと多様な生物が暮らしていました。その様子に、農薬を使わず育てられたことを実感しました。稲刈りの途中、参加していた子どもたちが楽しそうに虫を追いかけていたので、カエルと虫を交換したり、気づけば私も童心に返り一緒にはしゃいでしまっていました。夢中になりほとんどノンストップで進めているうちに、気がつけば稲の間に反対側から進んできた小学生の顔が見えだし、「もうすぐですね。」と声を掛け合い、間もなく稲刈りが全て終わりました。
集合場所に戻ると、先に刈られていた新米が、土鍋で炊かれ白い湯気を立てて艶々と輝いていました。炊き立ての「京都 古今嵯峨米」をひと口いただくと、粒が立っており甘くて絶品でした。さらに、アドプランツコーポレーションプロデュースの京タケノコカレーとともにいただくとお互いの良さが引き立ってとてもおいしく、何より地元の方々と一緒に汗を流した後の食事のひと時が、この上ない幸せな時間でした。
この嵯峨野の田んぼは、化学肥料や農薬を使わずに自然の堆肥で大事に育てられたため、虫やカエルが共生し、平安時代から変わらないと言われるどこかなつかしく美しい風景を私たちに見せてくれます。
私たちジェイエアは、全国から京都を訪れる方々の玄関口である大阪国際(伊丹)空港を拠点としています。京都を訪れる方が素晴らしい景観を堪能できるよう、今回の活動を通して感じた地元の方々の「京都の原風景を守りたい」という思い、そして2000年以上続いてきた嵯峨嵐山の風景を守る活動を、この先もサポートしていきたいと思いました。
そして素晴らしい景観を見るため、ジェイエアを利用して京都を訪れる方が1人でも多く増えますことを願っております。食べることは地域の風景を守ること。おいしくいただき、環境保全にも繋がる「京都 古今嵯峨米」をぜひご賞味ください。