J-AIR
HOME サイトマップ 個人情報保護
国内旅客運送約款 国内貨物運送約款 JALマイレージバンク
予約・空席照会 運賃案内 路線図・時刻表
発着案内 機内サービス about J-AIR エンターテインメント
  HOME  >  エンターテインメント  >  ジェイ・エア マガジン 文字サイズ変更 大きく 小さく
ジェイ・エア マガジン
w
ジェイ・エア マガジン

2009.10.9
スプーンが運んだ温かい出会い
大阪(伊丹)発札幌行きJAL2019便は、いつもビジネスのお客さまでほぼ満席になる便ですが、その日はスーツ姿のお客さまに混じって、お母さまと2歳くらいの男の子がご搭乗されました。絵本をお持ちすると、男の子はお母さまのひざの上にちょこんと座って、行儀よく離乳食を食べていました。「お利口さんですね」と話しかけると、その男の子は私に向かってニッコリと微笑んでくれました。その後も私が横を通る度にこちらに笑顔を向けてくれ、夜間の薄暗い機内でそこだけポッと明かりがついたように感じました。
フライトも残り30分ほどになり、ギャレーでお飲み物の片付けをしていると、「すみません、お化粧室に行きたいのでこの子を見ていていただけませんか?」とお母さまから声をかけられました。お子さま連れのお母さまの大変さはいつも機内で見ていましたので、「少しでもお役にたてるのなら」と喜んでお引き受けしたものの、「ママと離れたら泣いてしまわないかな?」と内心ドキドキ。でもその男の子は私にぴったりと抱きつき、ずっといい子にしていてくれました。お母さまが戻られるまでのほんの少しの間でしたが、私に甘えてくれるその笑顔に、ほっこりと温かい気持ちになりました。
札幌に到着してすべてのお客さまが降機された後、機内にお忘れ物がないか確認していると、あの男の子が座っていた席のシートポケットから、プラスチックケースが出てきました。何だろう?と思いよく見ると、上空で男の子が離乳食を召し上がっていたスプーンでした。「きっといつもこのスプーンを使われているのだろうな、でももうお帰りになってしまったかな?」と残念に思いつつ地上係員にスプーンをあずけ、乗務を終えた私はターミナルに出ました。
ターミナルは大勢のビジネスマンや観光客、お迎えの人々でごった返していましたが、その中にベビーカーに男の子を乗せて歩いている見覚えのあるお母さまを発見!思わず駆け寄って声をお掛けしました。かなり驚いたご様子でしたが、スプーンのお忘れ物の事を説明すると、「ぜひ持って帰りたいです」とのこと。さあ、ここからがJALグループのチームワークの良さの見せ所です。すぐに地上係員に連絡し、スプーンを届けてもらうことに。あまりお待たせすることなく、無事にお渡しすることができました。お母さまは男の子の顔に近づけて「よかったねー、お姉ちゃんにありがとうって言おうね」と喜んでくださいました。男の子もお気に入りのスプーンを嬉しそうにギュと握り締め、かわいい笑顔のお返しをたくさんくれました。
機内でお忘れ物を見つけても、私たちがお客さまに直接お手渡しできることはほとんどありません。ご縁があってお客さまにもう一度お会いできたことを心から嬉しく思いました。
お客さまの笑顔や心温まる交流から、いつも元気をいただいています。これからもひとつひとつの出会いを大切にし、お客さまにも元気や温かい気持ちをお返しできるように努めてまいりたいと思っています。
 
ジェイ・エア マガジン TOPへ戻る
ページの先頭へ戻る
copyright