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E170領収検査員日記

E170領収検査員日記〜ジェイ・エア初号機ができるまで〜(最終領収検査編)

E170
機体が完成してもすぐに引渡しとはいきません。私たちも車を買った時は一通り確認しますが、飛行機はウン十億もするシロモノ!隅々まで検査を実施します。製造段階でも確認しているものの、最終的に改めて検査を行い、完ぺきな状態の機体の受領を目指します。

2008.10.21  機体の細部までしっかり確認!

計器も一つ一つ確認 まるで飛行機に足が生えているみたい?!  機体に潜り込んで検査を実施
今日は最終領収検査初日。機体に動力を入れて実際に動かしてみて、地上で丸1日をかけて機体の仕上がりと各種機能を検査する。まずは外回りの検査。ありとあらゆるパネルを開けて、細部にわたり確認。続いて客室内部。非常口の機能・表示類・トイレ・ギャレー・ライトなどなど、お客さまにくつろいでいただく客室だけでも何十項目も検査を実施。最後は操縦室にて、あらゆるシステムの機能を一つ一つ確認していく。検査で取り上げられた不具合は、エンブラエル社に処置を依頼。処置が施されたことを確認したら、次のステップ・飛行検査へと移る。

2008.10.23  性能ギリギリでの飛行検査

今日は青空が広がり、飛行検査には申し分ない天候!飛行経路や検査内容を確認後、気を引き締めて機内に乗り込んだ。飛行検査では、機体の性能ギリギリのところで飛行して、各種の警報や防止機能が正常に作動することを確認する。サンジョセ ドス カンポスを離陸してサンパウロ沖の大西洋上へ。美しい景色を眺めるのも束の間、いよいよ試験開始!スピードを上げたり下げたり、フラップ(高揚力装置)や脚を出したり引っ込めたり、機内の気圧を下げて酸素マスクを出したり、失速直前で警報を確認したり、エンジンを片方止めたり・・一般の方が乗っていたらすぐに気持ち悪くなってしまうであろう機体の中で、息つく暇もない程の忙しさだった。

こうして丸半日の飛行検査が終わり、サンジョセ ドス カンポスへ戻る上空から眺めた夕暮れの街並みの綺麗だったこと!充実した気持ちで長い一日を終えた。

受領前なので、登録記号は「PTSJC」
緊迫した雰囲気のコクピット内 天井から酸素マスクが・・

2008.8.25  J-AIR の社名が!

最終領収検査も全て無事完了、今日いよいよジェイ・エア初号機の受領を行う。整備・運航に調達・契約関連のスタッフも加え、ダンボール箱一杯の書類の確認を行った後、受領文書に双方がサインし、めでたく機体がエンブラエル社から引き渡された。

その後、工場の中で機体を前にしてのささやかなセレモニーが行われた。10月3日にすでにオフィシャルな受領式典が行われていたが、今回は仲間内だけのこじんまりしたセレモニー。エンブラエル社の仲間たちと共に味わったシャンパンの美味しかったことといったら! 機体の受領をもって、我々領収検査員の業務もひとまず終了。安堵感と満足感に包まれたひとときであった。後は、日本に向けてのフェリーの準備を残すのみだ。

無事に受領書類へのサインが終わり、雰囲気も和やか
内輪のセレモニーの様子。
(JAL領収検査員:高木)

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